保坂のぶと 世田谷区政への思い Q&A×19!
Q1 どうして区長になろう、
区長選挙へ立候補しようと思ったのですか?
A 3月11日の東日本大震災と大津波。そして、福島第一原発での重大事故。宮城県仙台市生れの私は人生観を揺さぶられた。友人の田中良杉並区長と連絡を取り合い、孤立した南相馬市支援の取り組みの中で自治体首長の重要性を認識した。
Q2 区長として重点的に取り組みたい政策課題を3つあげてください。
A1.情報公開
すべてを密室の行政が決め、住民の声は情報封鎖の前に届かない体質をガラス張りに公開。
2.住民参加
5つの支所の分権化を進め、福士・子育て・街づくりなどのテーマで住民参加の自治を作り上げる。
3.世田谷発
再生・持続可能な新エネルギー開発の英知を結集、さらに芸術・文化発信の地として世界に開く街にする。
Q3 区の財政についてのお考えをお聞かせください。
A 今後も厳しい財政状況が見込まれるが、福祉・介護等の充実も求められる。税制の見直しを求め、自主財源確保を進めます。地域の産業・企業振興に努め雇用を作り、税収を好転させるヴィジョンを掲げます。
Q4 区民の区政に対する関心・意識を高めていくためにはどのようにしたらよいと思われますか?
A 区長と区民との直接対話の場が欠如している。硬直した行政を改めるため車座対話を実施したい。
Q5 世田谷区において進められている大規模な市街地再開発計画についてのお考えをお聞かせください。
A 従前の経緯も検証しつつ住民参加を大切にし、全方位に開いて代替案や見直しを含めた議論を実らせるべきだ。先に結論があり、住民の声は通過儀礼的に聞き置くという手法は改めるほうがいい。
Q6 東京外かく環状道路など、世田谷区の道路計画についてどうお考えですか?
A 生活道路の改善は必要だが、外環道計画は凍結すべきだ。世田谷区の残り少ない豊かな自然環境への影響や東名とのジャンクション、また地上部の「外環の2」や災害時のことも住民や専門家の意見を聞いて再検証する。
Q7 現在、京王線の連続立体化事業に伴って、バスロータリーなど各駅周辺の街づくり計画が進められています。お考えをお聞かせください。
A 世田谷には都市環境や住民参加の街づくりをリードできる豊富な人材がいる。人工的で無味乾燥な構造物で街を壊してはならない。参加型で知恵を出そう。
Q8 老朽化した公共施設の整備や電線地中化などについてはどうお考えでしょうか?
A 87万都市に対応する公共的資源は不足している。学校跡地や老朽化した施設を建て替えるのか、改修してより使いやすくするのか住民参加で進めたい。
災害復旧も織り込んだ電線地中化を進めたい。
Q9 防犯についてのお考えをお聞かせください。
A 街の中にコミュニティの拠点となる場があり、人々がつながり顔が見える関係で相談しあうことが高齢者を狙う経済犯罪の予防になる。
現在世田谷区が行っている「24時間パトロール」も継続していただけるようにしたい。
Q10 防災に対するお考えをお聞かせください。
A 災害時には中央集権型は弱く、帰宅難民対策でも課題を残した。原発事故や放射能汚染を想定したマニュアルは存在せず、備えどころか想定もないことを緊急に改善したい。厳密な災害時プランを練り直したい。
Q11 区政100周年を目処に区内の「みどり率」を33%まで高める「みどり33」計画について賛成ですか?その他、区の環境問題についてもお考えをお聞かせください。
A 賛成です。ただ、緑を生かす自然環境と街並みとの調和が必要です。日本全体が改革を迫られているエネルギー浪費型の街から、自然エネルギーを取り入れた共進的な街づくりを目指したい。
Q12 区内の商業振興についてはどうお考えでしょうか?また、「プレミアム付き区内共通商品券」事業などは継続しますか?
A 新エネルギー開発を基軸に起業を応援するような街づくりをしたい。商店街は地域をめぐる血管のようなもので、人が集い活性化する最重要の場。商品券は継続したい。
Q13 区内農業の振興と農地保全についてはどうお考えでしょうか?
A 地産地消を進めるためにも応援したい。農地はまた緑の財産でもある。「せたがやそだち」も大きく育てたい。区民が農業に親しみ職の大切さを顔と顔が見える食農体験をわかちあうプロジェクトも進めたい。
Q14 準工業地域における集合住宅の建設を規制すべきという声もありますが、どのようにお考えですか?世田谷区における工業振興についてお考えをお聞かせください。
A 製造業からマンションへの流れが地域の急な変化を加速している。こうした開発予定の中に福祉・介護分野やIT開発系などの事業者も同時に入り、地域雇用を生むようにしたい。工業振興は国・都と連動し雇用対策とあわせて後押ししたい。
Q15 産業振興についてはどうお考えでしょうか?
A 世田谷には16の大学があり多くの若者が暮らしている。この人材資源と雇用・起業応援の政策を進めたい。空き家・空きビルの活用、商店街やコミュニティ再生ともつなげたい。
Q16 区の文化振興策は十分だと思いますか?今後の文化・スポーツ振興についてお考えをお聞かせください。
A 大場区政時代につくられた美術館やパブリックシアター、下北沢の本多劇場・すずなりなど、文化資源が豊かに存在する。これらの魅力と成果を横に広げて世界に発信していく文化都市にしていきたい。すでにたくさんのイベントがあるが全体として調和と訴求力のある訴えをしていきたい。
Q17 区内の待機児童増加の問題についてどのようにお考えでしょうか?
A 待機児童ゼロを目指すが、保育士さんのバランスも良くしたい。経験豊かなベテランが少なく若い人が低賃金で、という姿で保育の質は保てない。区内の保育可能なスペースと人材の供給と質の確保を目指す。
Q18 世田谷区の「世田谷区子ども計画」のうち「子どもの成長の支援」に挙げられている取り組みは児童館を中心としたものですが、子育て支援についてのお考えをお聞かせください。
A 児童館は地域の「子育ち拠点」して大変重要。世田谷から全国に広がった冒険遊び場やチャイルドラインなどとも有機的につなぎ、「子どものことは子どもで決める」子ども自治の支援を強めたい。
Q19 小中一環9年教育、日本語教育、地域に根ざした学校運営など特徴的な取り組みを進める世田谷区の教育行政についてどのようにお考えですか?
A 今回の震災や原発事故で大人が問われたように子供も大きなショックを受けている。子どもたちの成長のために自主自立、創意に満ちた教育再生が不可欠だと思う。人生の基礎となる学びを地域が支援する学校を望みたい。
Q20 介護問題についてお考えをお聞かせください。また熊本区政で行われてきた介護保険対象外の介護サービスは継続されますか?
A 大阪豊中市の取り組みを参考に、国の助成金を使った人材育成と福祉分野への人材誘導策をはかり、さらに介護職員の低賃金の固定化から抜け出せる体系を作りたい。介護サービスは続けます。
Q21 障害者福祉についてどのようにお考えでしょうか?
A 世田谷区独自の障害者自立生活への支援がこの8年で次々とと縮小してしまい、当事者・支援者とも不安が増している。かつて「福祉のパイオニア」とよばれた世田谷区の原点にかえり、自立支援法の欠陥を放置しない障害者福祉を進めたい。
Q22 ズバリあなたが区長になったら、10年後の世田谷区はどう変わりますか?
A 『環境先進都市・世田谷』を世界に発信する。大学・研究者・技術者の英知を集め、人類的危機を超えるプロジェクトを展開。文化・芸術分野でも世界中の人たちが一度は来たい世田谷を作り上げたい。『元気印』とは私の造語だが、「人生を楽しみ、子育ては世田谷でしたい」という街につくりかえたい。